お悩み相談室

第512回 反抗期の息子にどうすれば…

公開
相談者 (50代 男性)
お相手 (10代 男性)

私は中学2年の息子と母子家庭です。小学5年から反抗期がやってきました。今はピークでしょうか、私が指摘し注意しても意に合わないことは自分ルールで動きません。常識の範囲でいけないことをした場合、何回か注意すると罵声、物に当たります。日常は問題なく会話もありますが、自分ルールでほとんど勉強もやらず友達が多くゲームやYouTubeざんまいです。成績がかなり悪いため来年受験する時に、行きたい高校に行けないことになりそうです。毎日どうしたら良いか悩んでます。

チーコさんの回答

息子さんは黒ひょうで、独創的なライフスタイルを持っています。自分ルールが確立されているのはこの性格の影響でしょう。新しいことも大好きです。ゲームやYouTubeなどに目がないのは、常に新鮮な空気を感じていたいからかもしれません。あなたは先のことを見通せる子守熊なので、今から受験のことを思うとご心配ですね。でも、日常は問題なく会話もあるということは、90点をゆうにクリアしているすばらしい親子関係なのです。そのことに自信を持ってくださいね。問題は残りたったの10点分だけです。息子さんの性格を占い、どんなふうに始動したらいいのか考えてみますから、何も心配することはありませんよ。今は相談室もあなたのファミリーに加えてくださいね。
黒ひょうは明るく親しみやすい性格ですが、若干気分にムラがあり、メンツを傷つけられることを嫌います。あなたに注意されるとメンツを傷つけられたと思い、さらに機嫌が悪いときと重なると、罵声が飛んできたり物に当たったりするのでしょう。黒ひょうは注意されると、どうしたらいいかわからず、自分も感情で動いてしまいます。そんな黒ひょうを前にすると、子守熊はヘンに気をつかい、威厳たっぷりに構えていられなくなってしまう……この繰り返しが今回の状態なのかもしれません。息子さんに、威圧的な指摘や「○○しなさい」などの注意はタブーでしょう。息子さんは自分のやるべきことを十分にわかっているのです。しかし、黒ひょうは命令されると反抗心を抑えられませんから、結果的に火に油を注ぐことになってしまうのです。
あなたも息子さんも話すのが大好きなキャラなので、おしゃべりのテーマに、ご自身の学生時代の思い出話を添えてみませんか? 人生を楽しむのが上手な子守熊は、学生生活も存分に楽しんだでしょう。友達との愉快なエピソード、風変わりだけど愛すべき先生のことなど、最初はウキウキするような話から始めてみてください。数日経ったころ、高校を受験したときの様子も伝えるといいでしょう。気取らず本音で語ってみるのです。受験なんてしたくないと思っていたなら、それをストレートに伝えましょう。それでも一生懸命がんばったなら、その通りに話せばいいのです。心は繊細な息子さんですから、あなたの話を真っ正面から受け止め、高校生活への夢を抱いたり、あなたもイヤな受験勉強をがんばったんだから自分もがんばろうと思ってくれるかもしれません。
また、成功体験をすると黒ひょうの「トップになりたい」「注目されたい」という気持ちが満たされます。少しでも机に向かったら、「お疲れさま」と労り、テストの点数がたとえ1点でも上がったら、オーバーなほどほめてあげてくださいね。幼少期のように抱きしめるとか、ハイタッチや握手を求めるのもいいかもしれません。息子さんはおおいに照れると思いますが、内心ではうれしく、次に向かうモチベーションとなるはずです。