お悩み相談室

第525回 緊張を飼いならす方法は?

公開
相談者 (20代 女性)

芸能系のオーディションで緊張を飼い慣らしてみたいんですが、どんな方法が有効か、チーコさんの言葉で知りたい勉強したいです。
ちなみに私の体感的には自分より緊張している人を見て落ち着く、あとは練習を信じることが有効です。
また、(実はあんまり心配していないけれど)反対に私の力が発揮されない時の特徴はどんな理由が主でしょうか。

ついで励ましの言葉もください!
よろしくお願いいたします。

チーコさんの回答

あなたの本質キャラは黒ひょうで、その場の空気を読み、雰囲気を壊さないように行動するのが得意です。表面キャラはたぬき、隠れキャラはライオンでした。表面キャラは人前で見せている姿、隠れキャラは緊張を強いられる特別な場面でひょっこり出てくるキャラです。あなたは緊張する場面において、臨機応変に動ける上に、審査員などにはたぬきの特徴である「芯の太さ」が伝わり一目置かれるはずです。むりな要求にも強く、ライオンのように貫禄たっぷりにふるまい、とても緊張しているようには見えないかもしれません。
今後さらに緊張しなくなるには、本質キャラである黒ひょうの弱点を改善していく必要があるでしょう。あなたの言葉通り、「自分より緊張している人を見て落ち着く」というのも確かにあるのですが、もし、自分より緊張している人がいなかったら、かえって不安が増幅してしまいます。自分と他人を比べることで緊張に慣れる方法は、どんな場面でも通用するものではないのかもしれません。ですから、あなたの第2の方法、「練習を信じること」をより強めながら、弱点を直していくようにしましょうね。
黒ひょうは感性の人です。そのため、演技や歌などの実技ではセンスのよさを見せつけることができるでしょう。反対に、理路整然と自己紹介しなければならない時や理屈を並べられた時は、何を要求されているのか把握できなくなってしまうという特徴を持っています。頭が真っ白になってしまい、相手の言っていることを瞬時に理解できなくなるようです。そのため、素の自分のままで、起承転結をつけて話したり、論理的に説明するトレーニングを積んだりするといいでしょう。また、自分が出した結果だけを信用する傾向もあるため、もっとまわりを信じたほうがベターです。同じ夢を目指す人と交流して一緒に練習する、家族の力を借りるなどの行為が吉と出るでしょう。どうしても緊張が収まらないときに、「自分のためにがんばるんじゃない。切磋琢磨した仲間に報いるため、協力してくれた家族を喜ばせるためにがんばるんだ」と思えば、余計な力が抜けてリラックスできるでしょう。
野球のイチロー選手やラグビーの五郎丸選手も、緊張してベストパフォーマンスを披露できなかった時代があったようです。彼らは平常心を維持するためにルーティンを定めました。イチロー選手が打席に入る際にバットを垂直に立てる行為や、五郎丸選手の両手の人差し指を合わせる動作がそれに当たるでしょう。あなたも出番の前に、目を閉じるとか指を回すとか、いつも同じ儀式のようなことをすれば心が落ち着くかもしれません。
あなたは自己鍛錬を欠かさない「黒ひょうソウル」を持っている人だから、きっと緊張感を克服できますよ! 自分が思っている以上に華があり、存在しているだけでゴージャスなのがあなたなのです。どうぞ誇りを持って、オーディションに臨んでくださいね。相談室から声を大にして応援しています!