お悩み相談室

第568回 パートナーに何も言えず重い空気に…くじけそうになります

公開
相談者 (40代 女性)
お相手 (40代 男性)

長年のパートナーについて。一つ屋根の下に住んでいます。あまり空気を悪くしたくなくそっとしておいてますが、コロナ禍で勤め先の業績悪化・休業の補助金?の制度利用のせい?で収入が減っていってるらしく、それで機嫌が悪い様子です。そんなのどうしようもないじゃんって口のすぐそこまで出そうになります。迂闊に言うと、お前に何がわかると言い返されます。昔は、私の方がお姉さんだからしっかり引っ張らないとと思っていろいろアドバイスやらコメントやらしましたが、それで傷つけてしまったことがあります。そのせいで病みました。それはお互い今では口には出さないけど共通の黒歴史だと思っています。再び傷つけたくはないので、そういうブルーな出来事の報告を受けても何もコメントしないと決めています。あらそうなの、ぐらいで終わりにします。ただ、いい歳したおっさんが何をぐずぐずしてるのと思ってムカムカしてしまいます。プライドが高いおっさんなので時間が解決してくれるのを待つようにしていますが、いやいやいい加減空気悪くて苦しいぞということをわかってくれているのでしょうか。そもそも相性が良くないというか、悪いのかなと思ってくじけそうになります。楽しい時は楽しいので、こんなこと(重い空気)も受け流せなくて悔しいです。つまらない相談でごめんなさい…

チーコさんの回答

あなたはシルバーのこじか、パートナーはブルーの狼です。相手軸のあなたは、パートナーのことが四六時中気になるでしょう。心配でたまらず、何とか力になろうと奮闘する人です。コロナ禍で厳しい状況にあるパートナーを、よく支えていらっしゃいますね。相手を傷つけないよう言葉を飲み込むのは、愛されたがりのこじかにとって、やり切れないことでしょう。あなたは、干渉されたくない狼を優先する心根のやさしい女性です。数々のアドバイスやコメントをしたのも、パートナーを思ってのことだったのでしょう。どうぞ黒歴史と位置づけず、傷つきながらも紡いできたふたりだけの物語だと思ってくださいね。今日からまた、あなたたちの歴史は刻まれていくのです。その一瞬一瞬が笑顔に満ちたものになるよう、パートナーとの接し方を占っていきますね。
こじかと狼の場合、こじかが狼に影響を与える関係です。多くの喜びや幸せを相手に与えてきたでしょう。その一方で、あなたの何気ない言動が相手に大きなインパクトを与えることもあるようです。ブルーな出来事の報告を受けても「あら、そうなの」ぐらいで終わりにしていますが、これはパートナーからすると非常に有難いはずです。もし、あなたがシビアな態度をとれば、パートナーはショックを受けて、なおさら機嫌を損ねてしまい兼ねません。でも、あなたは余計なことを言っていませんね。それがプラスに働いて、パートナーの不安が軽減したり、ストレスが解消したりしているはずです。重い空気には気づいていないかもしれませんが、あなたへの感謝の念は抱いているでしょう。
シルバーのこじかは、人を育てるのが天才的にうまいのです。ですから、パートナーを自分の生徒だと思ってみませんか? 先生は生徒の見本となり、愛情を持って育てなければいけませんが、シルバーのこじかなら簡単にできてしまうでしょう。ときにはほめて、ときにはやさしくリードし、ときにはやる気を引き出す。そのようなことがごく当たり前にできてしまうのがこじかなのです。今のあなたは過去に縛られて、自分を解放できない状態にあるのかもしれません。何もコメントしないと決めていらっしゃいますが、それではあなたにフラストレーションがたまりますし、ふたりのコミュニケーションも上辺だけのものになってしまいそうです。だから、もう少しだけ自分を解放して相手に踏み込んでみましょうね。過去のアドバイスやコメントを100とするなら、今は半分の50くらいにとどめて、自分の気持ちを伝えるようにしましょう。「あら、そうなの」のあとにもうひと言加えれば、ますます結びつきを強めることができるでしょう。ブルーの狼には、「ほかの人と違う」ということを教えてあげるとよさそうです。何ごとにも動じない精神力があるキャラですから、「どんな環境でもうろたえないあなただから、コロナ禍でも仕事をがんばれるのね」などの言葉をかけてみましょう。「個性的でいいじゃない!」「自分のペースで続けてね」「つき合えばつき合うほど、あなたの魅力がわかるわ」「ほかの人には思いつかないことだね」などもブルーの狼にパワーを与える言葉です。先生になった気分で言ってあげてくださいね。パートナーのプライドが満たされて、重い空気も消えていくでしょう。楽しく過ごせる時間が、大幅に増えるかもしれません。寅さんみたいに人情家の狼なら、こじかを守り抜いてくれそうです。