チーコさんの動物占いルポ

相談者のデータ 2019年01月04日

猿
  • イエローのこじか
  • 女性
  • 26歳
  • 人に対する好き嫌いが激しく、嫌いな相手の前では委縮してしまう。
悩める人々を救いたい一心で行っている占いカウンセリング。最近、どんなことで悩むのか、キャラクターごとにいくつかの傾向があることに気づいた。先日私のカウンセリングルームを訪れたのは、こじか×イエロー・女性・26歳。人に対する好き嫌いが激しく、嫌いな相手の前では委縮してしまう。彼女も例外に漏れず……
彼女は音楽一家に生まれた。父はチェリスト、母はソプラノ歌手。生まれたその日からクラシック音楽を聴き、演奏や歌唱にふれてきた。才能は多分にあったが、何しろ控えめな性格でステージに立つことを避けてきた。
だから、今はピアノ教室を開いています。最初は子ども中心に教えていたのですが、最近では年配の方が多いんです。『六十の手習いに』と始める方もいらして、本当にありがたいことです
ツヤのある髪。伝統的なタータンチェックのワンピース。三つ折りの真っ白なソックス。どれもがイエローのこじかのつつましさを引き立てていた。イエローのこじかは、世話を焼いたり教育をするのが得意だ。ピアノ教室の先生は天職と言っても過言ではない。
手に負えない生徒さんがいまして、ちょっと困っているんです。『六十の手習いに』と始められた生徒さんのご友人で、『私は七十の手習いだ』とおっしゃって休まずに通ってきてくださっていますが……
イエローのこじかは好き嫌いがハッキリしている。一度苦手意識が芽生えると距離を置いてしまいがちだ。
無茶苦茶な弾き方なんです。楽譜通りに表現するように何度も注意したのに、直してくださる気配がありません。『私の人生、フォルティシモよ!』って乱暴に鍵盤をたたかれると、怖くなってしまうんです
その生徒はタフなキャラだった。「私の人生、フォルティシモよ!」という言葉や休まずに通うところも、そのキャラの生き方によく当てはまる。警戒心が強いイエローのこじかからすれば、押しの強さに思わずひるんでしまうのだろう。
その生徒さんは、態度は強いけれど根は親切な人よ。あなたは自分が嫌われているのか不安なのね?だったら心配しないでください。あなたを嫌っているから強い態度に出ているわけではなさそうよ。それに、パワーバランスはあなたが上です。少しずつ生徒さんの迫力に慣れて、あなたのほうが生徒さんを慕うようになるかもしれません
それからも、問題の生徒はまじめに練習に励んだ。彼女は生徒の熱心さに心を打たれ、苦手意識がゼロになったそうだ。指導には熱が入り、生徒も彼女の指導に応えようと必死で学んでいる。
その生徒さんに触発されて、ジャズを弾いてみたんです。楽譜はお飾り程度で、気持ちだけを鍵盤に乗せるの!ピアノがこんなに楽しいものだなんて、あの生徒さんに出会わなければ気づけなかったと思います
彼女はリサイタルに臨む決心をした。大勢の生徒も一緒にステージに上がり、引っ込み思案の彼女をサポートすることになっている。