名脇役の俳優、蟹江敬三氏逝く

蟹江氏は、高校時代に何気なくやった芝居が面白くて、卒業して演出家の蜷川氏と一緒に劇団を立ち上げます。強烈な個性で、世の中に衝撃を与えた俳優さんでした。T.V、映画では、常に悪役が周って来ていたが、ドラマ「熱中時代」では、優しいおまわりさんを演じて、役者の幅を広げていきました。NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」で祖父役を演じ、お茶の間でも人気者になりました。日本映画批評家グローリー賞の受賞をして、まだ役者として道半ばと語っていました。蟹江さんとはどのような人物像かを、占ってみました。常識人で、責任感が強く、周囲を落ち着いた雰囲気で包む、信頼されるたぬきキャラです。人に安心感を与えるまじめ人間で、人生に対する考え方はオーソドックスな正統派で、粘り強く安定した生活を作っていった人です。控えめで派手さはありませんが、誠実な人柄は周囲から一目置かれ、絶大な信頼を受けていました。組織の中では厳格な管理者の顔を見せますが、命令して人を遣うのは苦手です。バランスを考え、それぞれの人が活かされるように役割を振るのが上手く、どんな種類の仕事でも無難にまとめあげる能力があります。地位や財産にはとらわれない人です。一生勉強や仕事に打ち込みながら、前進し続ける人でした。ご冥福をお祈りいたします。