レスリング11度目の世界一、伊調馨選手

オリンピック競技から外れるかもしれないと、危機に瀕したレスリング競技でしたが、この度無事にオリンピック競技として認定された後の、世界大会で奮闘したのが、女子選手の吉田紗保里選手と伊調馨選手でした。お二人とも見事に金メダルを獲得しました。吉田選手の活躍は、言わずもがなですが、伊調選手も11度目の世界タイトルは、あっぱれです。金メダル獲得時の喜びの弁に、「試合に勝ちたいと思うよりは、レスリングを究めた結果のことである」と、含蓄のある言葉でした。学生時代は、56キロ級でライバル吉田選手に苦戦しましたが、63キロ級に階級を上げてからは、無敵の存在となりました。そのような伊調選手の動物キャラは、ブラウンの猿です。伊調選手は、冷静に物事を分析し、納得のいかないことはどこまでも追求して、必ず結果を出す人です。「レスリングを究めたい」と言う言葉を発した意味が分かりますよね。自分にはとても自信があり、プライドも高いので、批判されるとつい感情的になります。スピードはありませんが、じっくり腰を据えて物事に取り組み、自力で伸びていくタイプです。保守的なところがあり、伝統的で正統派の学問を好み、また人に伝えていく使命を運命づけられているようです。肉体労働よりもむしろ、文化的な仕事、教育、企画などの仕事で、才能を発揮する場面があるでしょう。今後の後輩たちの育成に力を発揮されていくのでしょうか。でも、まだまだ現役で頑張って欲しいですね。