セゾン創始者、堤清二氏逝く

流通や外食、金融にまたがる企業集団「セゾングループ」を築き上げ、作家としても活躍したセゾン文化財団理事長の堤清二氏。西武百貨店を基盤にして、スーパー西友や信販会社クレディセゾンなど多くの企業を育て、また「辻井喬」のペンネームで詩人、小説家としても知られていました。バブル崩壊後は、西武百貨店などの経営が悪化し、1991年にセゾングループ代表を辞任し、経営の第一線から退きました。2000年には、グループ会社の特別清算を申請し、経営にかかわった清二氏は私財提供を余儀なくされました。そのような清二氏の動物キャラは、ゆとりのあるパープルの虎です。包容力があり、何事にも楽天的で、無理をしないのんびりした人生を送りたいと思っていた人です。性格が明るく、辛味のユーモアセンスも抜群で、周囲の人達をとらえて離さないところがあります。面倒見も良く、親分肌の人です。働かなくても衣食住に困ることのない運を持って生まれている人のため、子供の頃から衣食足りて、ゆったりとした雰囲気に慣れています。そのため、周囲を配慮するバランス感覚に優れ、いつも悠然と構えています。自分の趣味や興味を持っていることを仕事にしたいと考え、人のためになる仕事や楽しませる仕事、芸術関係の仕事が向いていましたので、作家「辻井喬」でいることが、清二氏にとって一番向いていたのかもしれませんね。ご冥福をお祈りいたします。